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2007年01月22日(月)

司馬遼太郎記念館 [休日に・・・]

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昨日、司馬遼太郎記念館に行って来ました。
僕の読書の50%以上は司馬さんのものです。

記念館は司馬さん(本名:福田定一)の自宅を含んで隣接しています。

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庭は気負いのない自然体で、司馬さんの温かさを感じました。
書斎には縁側があり、読書をされた椅子からは庭が一望できるようになっていました。
書棚には断筆となった「街道をゆく:濃尾参州記」の資料が、
縁側のテーブルには当時愛煙されたマイルドセブンまでがそのままに・・・

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すべてが司馬さんが亡くなられた日のままに保存されています。
書斎の横で故人に思いをはせていると、
「まあ、君、こちらへ来たまえ」・・・と、呼びかけられた気が?

振り返ると・・・えっ?

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一匹の猫が、
「ほら、ついてきなさい」「よう来てくれたな」「君が来てくれるの、待っとったんやで〜」
ほのぼのとした関西弁でと記念館へ先導してくれるではないですか。
司・・・司馬さんに違いない。「司馬先生、待ってくださ〜い」

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司馬(猫)さんの案内で記念館へ、「空海の風景」の特別展示中でした。
司馬さんが自身の作品の中でも一番好きだといわれていますが、僕も大好きな作品です。「空海という天才」の真実に迫ります。

館内は撮影禁止です。
蔵書に囲まれた
心地の良い静粛さの中で、ゆっくりと時間が過ぎてゆきます。
ここは「知のミュージアム」です。

僕は常々感じています・・・「現代人の心は病んでいるのだ」と。
病人ですから生の歴史や偉人達の声を、あるがままで飲み込んで滋養にすることが適いません・・・
司馬遼太郎さんは、何万冊もの資料や文献を読破することで「時空の旅人」となり、タイムマシンで歴史の現場に取材をされてきます
病んでいる我々にも飲み込むことが出来るように、噛み砕き、柔らかく仕込んでくれます。
読者が2000年以上の時間を生きているような・・・歴史上の人物がすぐ隣りにいて、まるで友人・知人のような気がするまで・・・
僕は司馬さんの作品を通じて、歴史に内在する「知的遺産」への接し方を教えていただきました。司馬さんの作品に出会えなければ、「独りよがり」のままだった
と思います。
「二十一世紀に生きる君たちへ」の肉筆原稿を間近に見て、涙があふれてきました。

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司馬遼太郎先生、ありがとうございました。そして、これからも宜しく御願い申し上げます。

Posted by 管理者 at 15時54分   パーマリンク

2007年01月13日(土)

熱心な御見学ありがとうございます。 [クリニックにて]

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開院以来、当院には沢山の医師の先生方が見学にお越しになられました。

設計設備はもとより、施術の流れや仕組みを熱心に研究されていかれます。
特に、コラーゲン・ヒアルロン酸などのフィラー注入やBOTOXについては、御自身でモニターを同伴されて、実習をかねて当院で指導をさせていただくこともあります。
学会のワークショップなどよりも、詳しく当院のテクニックのノウハウをお伝えできるので、喜んでいただけます。
当院が取り組んでいるMENA:にもとずくサービスのあり方、
健康・癒やし・美のバランスについて、いろいろな先生とお話しできることは、なによりも楽しいことです。

昨年は、新潟、東京、広島、高知からのご見学がありました。
本日は遠く沖縄から形成外科のベテランがお越しになられます。
明後日には横浜から美容外科の開業医がお越しになられます。
熱心な先生方のベンチマークにしていただけることは光栄であり、心身が引き締まる思いです。

皆様、ありがとうございます。

Posted by 管理者 at 15時19分   パーマリンク

2007年01月06日(土)

年頭コラム [クリニックにて]

本日、1月6日が仕事始めです。
今年は丁亥(ていがい)ですね。
亥は猪突猛進などと動物になぞらえた性格の表現をされますが、本来の意味合いは
「木」へんをつけて「核」と考え、分裂する前の細胞を意味します。
命理学では、パワーを内在した種の状態を表します。

昨年はMENAを提言し、ヴィータスペリオーレ倶楽部を立ち上げました。
今年はじっくり内容を充実させながら、全国のアンチエイジングを唱える施設から
ベンチマークにされるようなクリニックになるべく、パワーを蓄えたいと思います。

皆様、本年も宜しくお願い申し上げます。

昨年のプライベートの事情で、年頭のご挨拶状を控えさせていただきました。
沢山の年賀状を頂戴いたしましたこと、厚く御礼申し上げます。

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Posted by 管理者 at 17時59分   パーマリンク

2006年12月30日(土)

今年の最終コラム(亡き母を想う) [クリニックにて]

皆様、ご愛読ありがとうございます。
本年度最終のコラムです。

今年、一番のニュースは「アネックス:ヴィータスペリオーレ倶楽部」の開院です。
医療がどこまで快適さに関わっていけるか・・・
「アンチ」エイジングではなく「ウェル」エイジングのお手伝いをしたい・・・
今までにない、新しい考え方ではじめさせていただきました。
これからも「MENA:メナ」の考え方を多くの人に知っていただけるように
芦屋から発信してまいります。

プライベートでは6月に母親が他界しました。
糖尿病を患い8年間の透析治療で辛い思いの晩年だったと思います。
臨終に立ち会うことができませんでした。
悪いことが重なり、義父の急死で、高知県に行っている時でした。
夜中の1時。石川県の兄から携帯に電話が有り、「今、息を引き取ろうとしている母親の耳元に電話を置くから、声をかけろ・・・」と言われました。
「オモニ〜〜!!オモニ〜〜!」叫びました。精一杯の声で・・・
高知県から石川県に移動する交通機関はない時間帯です・・・運命のイタズラ。
タクシーでJRの線路に沿って行けるところまで行こう・・・じっとしていることはできませんでした。四万十市から高知市まで2時間走ったところで、「これ以上は行けない・・・」と
タクシーから降ろされました。
始発の汽車まで2時間・・・膝をかかえて泣き続けました。
「どうして・・・こんな」
通夜では、棺の母親を抱きしめて、告別式まで、一歩も離れずに二人きりでした。
物心がついてからの・・・憶えているかぎりを話しかけながら目を閉じると、
浮かぶのは母親に抱かれておっぱいを飲んでいる自分の姿でした。
その時の感覚が現実ように蘇りました・・・「安心、心地よさ・・・比べられるものはありません」
「どんなに慈しんで育ててくれたか・・・」母親の愛情の大きさが全身に飛び込んで・・・震えが止まりませんでした。
「オモニ、もう一度だけ抱きしめて・・・頭を撫でながらおっぱい飲ませて」
赤ん坊の自分がそこにいました。48歳の「乳離れ」。

洋裁が得意で「シャネルスーツ」を自分で作って着ていたニートな母・・・
大好きな
ココ・シャネルと同じように、白無垢の綿の着物にくるまれ逝きました・・・
「ありがとう、オモニ」、胸に花を置きました。

「脇道へ逸れるな! 誠心誠意、正面から立ち向かいなさい」と、卑怯を嫌った母・・・

今、目を閉じれば瞼の後ろでいつでも会える、母・・・
「オモニ、勝人はきっとやり遂げるからね・・・」

それぞれの人にかけがえのない人生・・・があります。
しっかり応援できるクリニックになれるように研鑽してまいります。
来年も宜しくお願い申し上げます。

Posted by 管理者 at 16時05分   パーマリンク

2006年12月25日(月)

医師のキャリア [美容医療界]

医学部を卒業して、国家試験に合格すると「医師免許」がいただけます。
しかし、この時点では誰も専門的な勉強も研修もしていません。
専門に研修する「科」が決まってから、医師と呼べるキャリアを身につけるのに
最低でも5〜6年は必要です。

ほとんどの学会では、<専門医制度>を持っていますが、
5〜6年間その専門科の指導に相応しい施設や指導医のもとでトレーニングを行ない、
一定数以上の臨床症例の報告をできるものに受験資格が与えられます。
<専門医>の資格を持っているから、優秀なドクターだとはいえません。
しかし、<専門医>に合格するまでの基礎トレーニングを受けたドクターと、
受けていないドクター・・・
その実力には大きな格差があると思います。
「デザインの通りに自在に切開して、痕(あと)が目立たないように縫合する」
その、単純な基本だけでも、一定のレベルに達するのに10年は掛かります。

ひらめきやアイデアがあっても基本ができていなければ、応用できません。

僕の恩師で、天才形成外科医と呼ばれた、故・田嶋定夫先生は
「美容外科は形成外科の基礎修錬を少なくとも10年以上してから、
形成外科の経験と技術のすべてを注いで行うべきものである。」

と、おっしゃっていました。
「卒後5〜6年を過ぎた頃は、何でもできると錯覚を起こしやすく危険な時期なので、
基本に立ち返り、気を引き締めるべきである。」

とも、おっしゃいました。
皆様の担当医師は卒後何年目でしょうか?

形成外科医になって15年、口腔外科医になって23年が経ちました。
私自身の事を
<形成外科医>と胸を張れるようになったのは、自分の子供がケガをした時に
他のドクターに頼むよりも自分が処置をした方が良いと確信できた時だと思います。

最近、医師ご本人の美容外科手術の依頼をお受けする機会が増えてきました。同じ医師から信頼を頂けることはありがたいことだと感じています。
美容に興味がある人の気持ちにつけ込むようなクリニックが、同業の医師から選択されることはないと信じます。
<美容外科医のキャリア>とは何か・・・を噛みしめて、
「心身を引き締めて」研鑽していきたいと思います。

Posted by 管理者 at 10時29分   パーマリンク

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